
絵:静岡県立清水南高等学校1年 鈴木梨咲
住まわせてもらう責任
静岡市立清水飯田中学校3年 山梨 晃
環境問題を身近に感じるようになった。それはきっと夏の異常な暑さが原因だろう。エアコンは必須、外に出れば汗が止まらなかった。体調不良を引き起こす人も少なくなかったはずだ。僕も部活動の際、あまりの蒸し暑さに
「このまま蒸し焼きになってしまうのではないか。」
と考えてしまうほど暑かった。何年か前は三十度を超える日は特に暑い日という認識だったらしいが、今では三十度を超える日などよくある。
この異常な暑さは地球温暖化が関わっている。これは地球規模で起こっている問題であり、これ以上深刻化する前に解決しなければいけない環境問題の一つだ。
環境問題はなぜ起きてしまったのか?この疑問に対して僕はこんな考えを抱いた。
「環境問題の原因は生活を豊かにしようとして自然を壊した僕たち人間にあり、人間がいなければ環境問題など起きてすらなかったのではないか。」
地球温暖化の原因となった温室効果ガスを増やしたのは人間。海洋汚染の原因となったマイクロプラスチックや汚水を海へ流したのも人間。森林破壊の原因となった森林伐採を進めたのも人間。そう、全ての環境問題には少なからず人間が関与している。
もし人間が地球を去ったらどうだろう。地球は正しい自然のリズムを取り戻し、環境問題は見事に解決するだろう。それは長い年月を要するが確かな未来である。と同時に地球はきっとそれを望むはずだ。
僕を含め人間は、
「地球に住んでいる」
のではなく、
「地球に住まわせてもらっている」
という自覚が足りていないような気がする。人間はまさに地球に背負ってもらっているような状態だと思う。地球という一つの惑星への感謝の気持ちを絶対に忘れてはいけない。そしてこれ以上環境問題を深刻化させないようにすることが何より大切だと考える。
これは規模の大きい話に聞こえるかもしれないが、実際には一人一人の心がけが大切だ。
なるべくリサイクルする、節水や節電を日頃から心がけるなどの小さな行動が、結果として地球の負担を軽減することにつながると信じている。
そして、地球の背中をさすってあげることができたらいいなと僕は思う。