【入選】【本部奨励賞】持つべきもの

中学生の部

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絵:静岡県立富士宮東高等学校2年 古川蒼唯

持つべきもの

富士市立吉原第三中学校3年 山下 瑚夏

大人によく、「緊張感を持て」と言われます。受験前のテスト、試合前の練習、色々な場面で緊張感を求められます。

私は正直、緊張感なんて邪魔なだけだと思います。緊張するとせっかく暗記した英単語を忘れてしまったり、いつも練習でできていたことができなくなったりしてしまいます。

私は特にそうで、少しでも緊張するとなにかを失敗してしまいます。なので、緊張するときは心を落ち着かせてリラックスをし、冷静な判断ができる状態にします。

私の名前は「瑚夏」と書いて「こなつ」と読みます。私は八月生まれなので、「夏」が入るのは納得できますが、「瑚」が入るのはなぜなのか今までずっと不思議に思っていました。

気になって調べてみると、珊瑚礁の「瑚」でした。なぜサンゴ礁にこだわったのか気になったので、調べてみました。サンゴ礁は、温かくて濁りのない澄んだ海によく生息しています。お母さんに聞いてみると、「あたたかくて、きれいな人になってほしかったから」という理由でした。長年の謎が解けてとても感動しました。それと同時に、サンゴ礁について興味が湧いてきました。

それから珊瑚礁について調べると、たくさんの情報を得ることができました。九万種の生き物の住処や産卵する場所を提供していて、海の生物の中で重要な役割を持っていること、そこから「海のオアシス」と呼ばれていることなど、たくさんの珊瑚礁のいいところを知ることができました。

それと同じぐらい目にしたのは、「珊瑚礁の減少・白化」です。地球温暖化による海面上昇、海水の温度上昇など、「環境のストレス」が珊瑚礁に悪影響を与え、減少・白化の原因となっていることも分かりました。

これを聞くだけだと何も感じませんでしたが、前記の「海のオアシス」がなくなると、そこに住む九万種の生き物の住処がなくなるだけでなく、産卵する場所もなくなるので、我々人間の食生活にも大きな影響を及ぼすことになります。

ここまで知ってやっと、私は「緊張感」を得ることができました。「お寿司が食べられなくなるかも⁉」という不安から緊張を感じ、エアコンの温度を控えめに設定したり、エコバッグを持参したりするなど、地球温暖化の対策をするようになりました。緊張感を得てから動くのではなく、常日頃から何事にも緊張感を持ち、珊瑚礁についての知識を持っていれば、もっと早くから対策ができていたかもしれません。

珊瑚礁の減少をすぐに止めることは難しいです。しかし、緊張感を持ち、それについて「知る」ことで「自分事」になり、一人一人が対策していけるのではないかと思います。