【入選】水を当たり前で平等なものに

中学生の部

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絵:静岡県立清水南高等学校1年 迫咲良

水を当たり前で平等なものに

富士市立吉原第三中学校2年 久保田 咲穂

あなたは安全な水があることが当たり前で平等なことだと思いますか?生きるためには水が必要です。水はどんな人にもなくてはならないものです。ですが私は、この先も今の地球のままなのだとしたら、当たり前ではなく不平等なものだと考えます。

今、蛇口をひねれば水が当たり前のように出てきます。しかし、世界では水問題が深刻になっています。安全な水を使えるのも一部の人だけです。二○二二年現在二十二億人、つまり十人に三人が安全に管理された水を使用できていないという現状があります。このうち一億四千万人は、湖や河川、用水路などの未処理の地表水を使用しており、動物の糞尿やウイルス菌が含まれているためとても危険です。しかし、どれだけ汚かったとしても、その水を使用せざるを得ず、水が原因で五歳を迎える前に命を落とす子供は毎日七百人にものぼるそうです。原因として考えられるのは、衛生設備の不足による水質汚染や、水の使用量の増加、世界的な地球温暖化、開発による水源の破壊、水をめぐる紛争など様々です。日本でも、水に恵まれた環境が整っているものの、地球温暖化や水源の破壊によって水問題が他人事ではなくなっていくのではないかとされているそうです。

今世界では、水は誰もが当たり前で平等に使えるものとは言えません。だからこそ水を当たり前でみんなが平等に使えるものにしていかなくてはなりません。安全な水が使えずに苦しんでいる人たちのためにも、自分たちのためにも、そして未来のためにも、私たちにはどのようなことができるのでしょうか。

その一つが節水です。節水をすることによって、大切な水を守ることに繋がります。例えば、お風呂の残り湯を再利用したり、シャワーヘッドを節水タイプのものに変えたり、水をこまめに止めたりすることです。他にも、食器類の汚れを拭き取ってから洗うことや、洗剤やせっけんを無駄遣いしないということも、水を守るためにできることの一つです。私は、小さい一つ一つの心掛けが、水を守ることに繋がるということを改めて感じました。

企業や団体でもこの水問題に取り組んでいます。国連ではユニセフによって安全な飲料水を届けるために井戸などの給水設備を、国際NGOワールド・ビジョンでは、水タンクなどの設置や、地域の人々が自主的に水を管理することができるよう住民組織の立ち上げや運営を行っています。

私は、「水が欲しい」といえることがとても贅沢だということをこの作文を書きながら感じました。水は、誰でも利用できるものであるべきだと思います。

安全な水が当たり前で平等になることを願っています。