「あのサンダルってどこいった?」
長野 向希
静岡市立清水第六中学校
絵:常葉大学2年 村上美奈子
僕は、小さいころ海で遊んでいたら、片足のサンダルが海に流されてしまったことがある。取りに行こうとしても、すぐサンダルが水に飲まれてどこかへ行ってしまった。その時、初めて海が怖いと感じたのを今でも覚えている。
「あのサンダル、今どこで何をしているんだろう?」
この作文を書きながらそう思う。未だに海で 泳いでいるのかも知れないし、どこか遠い国 の砂浜にポツンと立っているのかも知れない。 それならまだ大問題ではない。しかし、魚に 食べられてしまっていたら大問題だ。なぜな ら、今、海のゴミ問題が深刻化しているから だ。海のゴミ問題とは、主に海洋プラスチッ クゴミが、海洋汚染や生態系に問題を起こす ことだ。だから、僕はその問題の共犯者にな ってしまったのかも知れない。それは一周ま わって人間の身体にも影響してくる可能性も あるため、危険だ。でも僕は知っている。小 学三年生の時に行った三保の松原で世界には、 美しい海があるということを。しかし、それ を自分達の手でこわしてしまいそうなのだ。 まさにそれは、僕がやってしまったことで、 無意識にやっている人がたくさんいると思う。 この問題がこのまま続けば、二〇五〇年には 海のゴミが魚の量を上回るといわれている。 それは、たった一つのサンダル、たった一枚 の袋、たった一本のペットボトルが積み重な って起こっていることだということを忘れな いようにしたい。これらを世界中のみんなが 意識すればSDGsの十四番
「海の豊かさを守ろう」 を達成することができると思う。僕は、その ために、ゴミの量をなるべく減らせるように 努力したい。そして、みんなでこのきれいで 美しい自然、海、地球を守れるようになる。 そして最後。地球に二言。
「いつもありがとう。そして、これからもよろしく。」